くらし情報『チェルノブイリ原発事故描いた『故郷よ』 オルガ・キュリレンコ インタビュー』

チェルノブイリ原発事故描いた『故郷よ』 オルガ・キュリレンコ インタビュー

話し合って、実際に起きたことを人々に伝えなきゃダメなの。同じ過ちや問題を将来繰り返さないためにもね」。

女優として、ウクライナ人として、ひとりの女性として、使命を胸に本作を育てたというオルガ。しかし、彼女が「惚れ込んだ」と語るその役柄は、悲劇に飲み込まれ葛藤や恐怖に苛まれる続ける女性だ。そこには“事件の傷”そのものとしての意味も孕んだ難役だった。
「こういった悲劇的な大きな出来事を経験したという人を、私たち経験しなかった者が“自分だったらどうだっただろう”と考えるのは非常に難しかったわ。何故かというと、彼らの悲しみや苦しみやそのほかにも沢山の伺い知れないことによって選択肢が決まってくるからなんだと思うの。でも、私が思うにアーニャは未知のことを恐れていたんじゃないかと思うの。
彼女は何かいろいろ精神的な問題を抱えていたのは明らかで、例えば人生を恐れていたりそういったことがあったのではないかと思うの。また同じようなこと(大きな悲劇)が起こるんじゃないかと恐れてしまうんだと思うわ」。

そして、“ゾーン”と呼ばれる立ち入り禁止地域での撮影を敢行するなど、オルガの言葉の通り「語り継がれるべき」物語であるべく、可能な限りリアルな状況で行われた。

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