くらし情報『チェルノブイリ原発事故描いた『故郷よ』 オルガ・キュリレンコ インタビュー』

チェルノブイリ原発事故描いた『故郷よ』 オルガ・キュリレンコ インタビュー

その一つに、被爆したために髪の毛が大量に抜け落ちるというシーンがあるが、“美”を追求するモデルでもある彼女にとってはかなりの恐怖体験だったのだとか。
「とってもリアルに撮影しようと、髪の毛の中にニセの毛を入れておいて、自然に髪の毛が落ちるように撮ったの。だから、手の中に抜けた毛がいっぱい落ちたりして本当にかなり恐ろしいシーンだったわ…。でも、それはスーパーモデルでも銀行員でも教師でも誰でも、非常にこのシーンというのはかなり恐ろしい瞬間だと思う」。

そして、この問題は2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、教科書に載っている海の向こうの悲劇ではなく、ここ日本でも“起こり得る”事件なのだと思い知らされた。今回の日本での公開を受けて、オルガは最後にこんな言葉でインタビューを締めくくった。
「人間というのは、最後には“生きる”ことしかできないんだと思います。人生というのは先に進んでいくものなので、希望を失わずに、どうにかなる、うまくいくと信じていくしかないと思います。
ただ、私に言えることと言えば、このようなことが起こらないように祈りましょう」。(text:cinemacafe.net)

■関連作品:
故郷よ 2013年春よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開

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