くらし情報『オスカー受賞デザイナーが語る『アンナ・カレーニナ』 原作から離れた“再解釈”のドレス』

オスカー受賞デザイナーが語る『アンナ・カレーニナ』 原作から離れた“再解釈”のドレス

だから、衣装のシルエットも軽減されたわ。そのすべてが、小説に書かれたドレスとはそぐわないものだったのよ」と語るジャクリーン。しかし、舞踏会に行くシーンだけは、小説に沿い“黒いドレス”をアンナに着せた。その理由を尋ねると「それが文学史上最も有名な衣装のひとつだから」と彼女は答えた。「ここで群衆の衣装は25色のパステルカラーが混ざり合い、黒いドレスのアンナを際立たせているわ。この映画の衣装は再解釈したもので、私たちはどの衣装のディテールに関しても小説を参考にはしなかったの。トルストイを直接解釈することはなかったのよ」と、本作に登場する衣装の数々が小説の“再現”で終わっていないことを述懐する。

年代によってドレスにももちろん流行があるもの。
ウエディングドレスを例にとって見ると、2000年代から肩や背中の露出があり、トップはスリムに、スカートの部分をアレンジしたものがトレンドとなった。いまだにこういったトランペット、マーメイドラインの人気が高いことからもその事実はお分かりいただけるはず。日本の場合、明治時代のドレスで言えば色鮮やかであるものの、肩から手首まで袖のあるドレスが多く見られる。つまりは、デザインやTPO、季節・時間帯などより、数多くの種類が存在したのだ。

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