ジェラルド・バトラー インタビュー お茶目なワーカホリック「リラックスって何!?」
しかし、旅立つまでにもささやかな葛藤はあるようで、「“行かなくては!”と思って立ち上がらないと、なかなか行けない」と苦笑する。
「旅先に望むのも、ちょっと極端な場所が多いしね。極限の地というか…。肉体的にも精神的にも、ハードな地をつい選んでしまうんだ。たまに、“休暇なのに、なんでオレはこんなに疲れているんだ!?”と思うこともあるよ(笑)」。
ちなみに、好きな国の中に日本を入れてくれなかったことを指摘してみると、「もちろん日本も!」との返答。「だから、来るといつも予定より長く滞在してしまうんだ。それは日本の人々が好きだから。
僕の心をとろけさせてくれる国」だそうだ。
可笑しな休暇事情を明かし、(無理矢理言わせたが)日本への愛を口にしながらも、「でもね」と言葉を繋ぐ。そして「でもね」の先にあるのは、やはり映画に対する熱い思いだ。
「最近は仕事が本当に楽しくて仕方がない。プロモーション活動も含めてね。役者はあまり宣伝活動が好きではないものだと思うし、僕もそうだけど、いまは世界中を回って自分の作品のことを話すのが楽しいし、嬉しい。それだけ映画作りに誇りを持っているんだ」。
(photo:Manna Kikuta/text:Hikaru Watanabe)