フランス発の物語「美女と野獣」、実写映画化までのルーツに迫る!
(Photo:cinemacafe.net)
この秋、フランスの新星女優レア・セドゥを主演に迎えて、「美女と野獣」が実写映画化される。この物語は、これまでも様々な形で描かれてきた。今回はそのルーツをご紹介したい。
本作の基となるのは、1740年にG・ド・ヴィルヌーヴ(ヴィルヌーヴ夫人)によって書かれた小説。あらすじは、次のようなものだ。
3人の娘を持つ商人が、末娘のためにバラを摘もうとある庭に忍び込むと、庭の主である野獣が現れ、豪邸で商人を歓待するが、商人は欲を出したため監禁され身代わりに娘を要求される。末娘は身代わりとして野獣のもとに赴き、野獣は娘に求婚するものの、その恐ろしい姿もあって拒否される。
末娘の一時帰郷の申し出に、野獣は嘆きながらも許可を与え日限を告げるが、それを過ぎると野獣は死ぬという。
2人の姉は里帰りした末娘から豪邸での生活を聞き、嫉妬して妹を引き止め、日限に間に合わないよう仕向けるが、末娘はなんとか瀕死の野獣に再会し、その求婚に応え、野獣は本来の姿に戻る。
「美女と野獣」と聞いて想像する物語とは少し違っているはずだ。現在、広く知られているのは、1991年にディズニーがアニメーション映画として描いたものだろう。