【インタビュー】快進撃の池松壮亮 多忙な若き名優の苦悩「僕の心は10しかない」
「自分の心と体力が持つ限りやってみようと思って。そう思って、うまくタイミングが合った結果、こうなったという…。ただ、同じ時期に2つの作品を撮っていたりもして、となると、僕の心は10しかないので、どうしても5:5になったりするわけです。体力は別にいいんですけど、心に関してはちょっとよろしくないかもしれない」。
しかしながら、池松壮亮を求める人間が、作品が後を絶たないのだから仕方がない。幸せな宿命を背負う中、若き名優はどんなオファーに心が踊るのか。
「その時の勘です。もう、勘でしかない。
正解か不正解かも分かんないですし、これをやったから次はこれをやろうとかもないですし、ピンときたら。ただ、映画に関わるということは、“今回はこういう作品を作りました。どうですか?”と言うということ。幸せなことにちょっとでも選べる状況にある中、それをチョイスして、自分の今の精一杯を尽くす。それだけです」。
こじらせているどころか、どうしようもなくストレートな思いがそこにあった。
ヘアメイク:宮田靖士(VaSO)YasushiMiyata
スタイリスト:梶雄太Yuta Kaji
<衣裳クレジット>
トップス:ファセッタズム
ボトムス:サンシー
スニーカー:エーエムビー/ハイブリッジ インターナショナル
(text:Hikaru Watanabe/photo:Nahoko Suzuki)