【インタビュー】オーランド・ブルーム、“レゴラス”と生きた13年間『ホビット』
だから彼が指揮を執る『ホビット』でレゴラスを演じるならば、彼のバックストーリーをある程度、自由に考えられるし、追求できる。そんな機会を与えてくれて、とても嬉しかったよ」。
レゴラスといえば、“ブロンドの長い髪”と“弓矢”を思い浮かべるだろう。見事な弓さばきで、オークだけでなく、世界中の女性のハートも射抜いたわけだが、激しい戦闘シーンも、もちろんオーランド自身がスタントを行っている。美しく華麗な舞う姿は、オーランドだからこそ実現したのだ。
「トレーニングをすることで、キャラクターに入り込みやすくなる。アーチェリーや剣の練習をしたよ。剣さばきは、かなり上達した。
どんなにリハをしていたとしても、現場で変更になることが多いんだ。僕はかなり上手くなったので、当日に相手のスタントマンと打ち合わせるだけで、対応することができたよ。ピーターはどんどん新しい考えを思いつくから、僕らもそれについていけるようにしないとね。スタントも、ほぼ自分でやった。殺陣はすべてやったよ。あまりに危険なシーンだけ、デジタルのダブルで処理してる。人間には不可能なことがあるからね」。即興に近い演技が、物語をよりリアルにしたのかもしれない。