【インタビュー】監督が語る、『ベイマックス』の真髄ーー“日本的な感性”
本作で“日本”を感じるのは街並みだけではない。主人公の名前は「ヒロ」で兄は「タダシ」、さらに彼ら兄弟の部屋を仕切るのは“ふすま”のような屏風だったりするが、
それだけでもない。つまりは、形としては表れない部分にも“日本的”な要素を忍ばせていたりする。
ドン:「“動き”に関してはかなり試行錯誤したよ。分かりやすく言うと、ベイマックスの歩き方なんだけどね。日本には“カワイイ”という文化があるよね。欧米での“カワイイ”は姿や形に当てはめるんだけど、日本では動きそのものを指したりするよね。そういう文化的な背景も取り入れたくて、とにかくベイマックスには最大限にカワイイ歩き方をさせたかったんだ。
ディズニーのアニメーターチームでいろいろ検討した中で、もっともカワイイ歩き方というのは、オムツをつけた赤ちゃんの歩き方だってことになって、劇中のベイマックスは実際にそうやって歩いているよ。だから、ベイマックスはとっても“カワイイ”んだ(笑)。
あと、ベイマックスの性格に関しては、とても日本的な要素が盛り込まれているんだ。“思いやり”だったり“平和主義”なところなんかも、まさに日本っぽいところだと思う。