【第20回釜山国際映画祭】ジブリ鈴木敏夫、レッド・カーペットに登場!
ジブリの鈴木敏夫プロデューサーは作務衣姿で賞を受け取り、「日韓国交正常化50周年という記念の年に、選ばれたことに感謝します」と語ると、大きな拍手がわき上がった。
BIFFの愛称で知られアジア最大規模の映画祭である釜山映画祭は昨年、釜山市長からの上映中止要請を振り切り、セウォル号沈没事件を告発するドキュメンタリー映画『ダイビング・ベル』を上映したことから、市長がイ・ヨングァン執行委員長に辞任を要求したり、予算削減を打ち出すなど対立。20周年を迎える今年はイ・ヨングァン委員長が共同委員長として、『シバジ』などのベテラン女優カン・スヨンを迎えたことで市側と和解、新たにスタートを切ることになった。ベネチア、モスクワをはじめ多くの映画祭で女優賞に輝くカン・スヨンは「映画祭は今後も政治的独立性を維持する」と宣言して、映画人からの尊敬を集めている。
この日の釜山は朝から強風警報が出るほどの悪天候。そのため飛行機の欠航や遅延が相次ぎ、『ピンクとグレー』の中島裕翔、菅田将暉、行定勲監督らを始め、日本からのゲストの多くは到着が大幅に遅れ、残念ながら開幕式に参加ができなかった。映画祭は10日まで行われ、日本からも佐藤健、長澤まさみ、是枝裕和監督らが参加する予定だ。
(photo / text:Ayako Ishizu)
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