2016年1月13日 16:00
【インタビュー】イケメン新鋭監督が語る、ジョニー・デップという“大物”『ブラック・スキャンダル』
「ニューヨーク市に住んでいたころ、“ホワイティ”・バルジャーの驚くべき話がボストンから海岸沿いに、ニューヨークにまで伝わってきた。そして、いままさに私のいる所から数マイルしか離れていない場所で彼は逮捕されたんだ」と、監督はそのギャングスターとの“出会い”をふり返る。
「ある男が歴史的に悪名高いギャングである一方、弟は有力な政治家であることがとても“シェークスピア的”で惹きつけられた。作り話ではないんだ。その上、幼なじみの友人が出世して担当のFBI捜査官になり、FBIの与えた“殺しのライセンス”を手にしたバルジャーはやりたい放題に権力を拡大していくことになる。たとえ脚本は自分で全て手掛けたわけではなくても、この作品をやらない理由はないくらいに魅力を感じた」と、メガホンをとった決め手を明かした。
そんな伝説的ギャングを「できるだけ容赦なく、冷淡に描くこと」を心がけたという監督は、バルジャーの役づくりについてジョニーとはかなり時間をかけて話し合いを重ねたと言う。「英雄として見えたり、魅力のある、好かれるような人間として描くつもりは全くなかった。
断固として、本当の彼を描こうとした。でも、世界的大スターのジョニー・デップがこの役を演じるにあたって、彼は大体は好かれる役を演じることが多いから、これを成し遂げるのは容易ではないよ」