【インタビュー】木村文乃、動物から学んだこと「大人になるのはやめる」
映画のナレーションを務めるのは今回が初めて。「主人公はあくまで動物たちなので、自分としては観客の方々が気持ちよく映画を観れるように、水が体に入るようなクセのない語りを心がけました。でも、どうしても感情が動く瞬間に“力み”が出てしまって…。東京生まれ、東京育ちなので、逆にこれまで言葉のイントネーションを意識してこなかったので、作品に気持ちが寄り添う、最良の形を見つけるのが苦労しました」とアフレコをふり返る。
子どもの頃は、イルカの調教師になるのが夢だったという木村さん。現在はネコを2匹飼っているそうで「飾らない表情が一番かわいいし、生きているなって実感するんです」。本作で改めて、動物たちの姿に触れ「変に大人になるのではなく、まっすぐ純粋に自分だけの発想で表現しなければ、ありきたりなお芝居しかできなくなってしまいます。この気持ちは、いつまでも失いたくないですね」と女優としての矜持も受け取った。
昨年は3本の出演映画が公開されたほか、連続ドラマ初主演を果たした「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」、予想不可能な展開で視聴者をクギづけにした「サイレーン刑事×彼女×完全悪女」ですっかりお茶の間の顔に。