2016年5月20日 19:30
亡き姉のため“アラブのアイドル”目指す…実話の映画化『歌声にのった少年』公開決定
のエジプト版「アラブ・アイドル」に出場、優勝を勝ち取るというムハンマド・アッサーフの実話を映画化。
紛争の地から脱出し、勝ち抜くたびにパレスチナ国民の期待を一身に背負う存在となり、アラブで知らない人はいないスーパースターとなったムハンマド。“アラブ・アイドル”になる夢を叶えた少年は、現在も歌手を続けながら、国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使を務めるなど平和への活動を続けている。
この物語に感銘を受けたのは、『パラダイス・ナウ』(’05)が「第78回アカデミー賞」外国語映画賞にノミネートされたほか、「ゴールデン・グローブ賞」外国語映画賞、「ベルリン国際映画祭」ヨーロピアンフィルム賞を受賞し、現在日本でも公開中の『オマールの壁』(’13)でも再び「第86回アカデミー賞」外国語映画賞にノミネート、「第66回カンヌ映画祭」ある視点部門審査員賞を受賞した、イスラエル出身のハニ・アブ・アサド監督。
これまでは、“自爆行為”に向かう青年や分離壁を命がけで往き来する若者などを主人公に、シリアスな政治や国際問題に真正面から迫る社会派ドラマを手掛けてきたアサド監督は、ムハンマドの生き方に感銘を受け、「美しく感動的な物語が作りたい」