くらし情報『【シネマ羅針盤】R15+『デッドプール』日本でも旋風!『テッド』に通じる“キャラ推し”ヒット戦略』

2016年6月14日 21:00

【シネマ羅針盤】R15+『デッドプール』日本でも旋風!『テッド』に通じる“キャラ推し”ヒット戦略

公開前のプロモーションでも、そんな型破りヒーローのキャラクター性を全面に押し出し、映画ファンはもちろん、普段なら実写洋画を敬遠する層まで幅広く訴求。大々的な“マーベル”アピールはせず、アメコミ映画特有のハードルの高さを打ち消した点も奏功している。この“キャラ推し”戦略は、同じくR15+指定ながら、興収40億円超えの大ヒットを記録した『テッド』(12年公開)に通じるものがあり、日本人のギャップ萌え傾向も垣間見える。

もちろん、SNSによる口コミも見逃せず、やはり力を発揮するのはパッと見で認知できるキャラである。『名探偵コナン 純黒の悪夢』『ズートピア』がともに興収60億円を突破する一方、洋邦問わず実写映画の数字が思うように伸びていない2016年の映画界。夏休みシーズンには、さらに強力なアニメ作品が数多く公開されるだけに、いまこそ『デッドプール』のヒット動向を分析することで、実写映画が浮上する糸口が見えてくるかもしれない。

『デッドプール』は全国にて公開中。(text:Ryo Uchida)

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