庵野秀明×川上量生×西村義明、「でほぎゃらりー」設立者が語る手描き背景への思いからAIまで
などと思いが語られた。「新人が毎年、3人でも、5人でも入って、それが10年、20年と残ってくれれば」とも。デジタルが主流になっているものの、「手描き背景という技術とそのよさというものはなるべく残していきたい」とコメント。
トークでは、アニメの背景美術の精度が高ければ長回しがきくことや、アニメは不要なものを描かないなど情報をコントロールできる特性を持つこと、手描きで背景を制作する際の着眼点などが語られた。高畑勲監督と宮崎駿監督の制作方法の違いなども話題にあがり、ファンは熱心に耳を傾けた。
西村さんは、美術大学の学生と話をした際に学生がグラフィックデザインなどの経験はあるものの(紙に)絵を描くことをしてきていない現状を知ったことや、一方では、ディズニーアニメーションスタジオやピクサーアニメーションスタジオでクリエーターになる人たちは絵を描いてきている人であることを指摘。「絵を描いて、絵にするという作業をしてからクリエーターになっていくという人が極端に減ってきているという現状があるような気がします」と問題提起される一幕もあった。さらに、トークでは、人工知能(AI)による画像処理ツールも話題に。