中川大志の“高校生”が幅広すぎ!「監獄学園」から「花晴れ」まで変幻自在に演じ分け
とは一転、学校ではクールに立ち回り、友達も作らず部活動もしない南くんを、無骨で無表情に演じた中川さん。当時、リアルに高校生の年齢だったとは思えないほど成熟した芝居を見せていた。
さらには、医者になりたいと勉強に励む様子も描かれており、家族思いで優しく、繊細な心を持つ一面も垣間見せるシーンも。気持ちをうまく伝えられず、多面的な思春期ならではの心の揺れを演じきった。
■映画『きょうのキラ君』(2017)
同じ高校生でも、「南くんの恋人」のときより、かなり大人びた姿を見せたのが『きょうのキラ君』で演じた主人公、吉良(きら)ゆいじだ。
病気を患っていることをクラスメートに隠して明るく振舞い、学校では人気者。そんな中、出会ったのが、飯豊まりえさん演じるヒロインのニノン。ニノンのピュアでまっすぐな性格に影響されて、少しずつ変化を見せた芝居は見事だった。
病気で倒れ、病院に運ばれる場面や、涙を流すシーンなど、シリアスな場面も多かったが、ニノンとの時間にはキュンとさせられ、1作品の中で見せるギャップに驚かされる。
病気を克服したあとの吉良のかっこよさは、さすがといった立ち振る舞いだった。
■映画『ReLIFE リライフ』(2017)