【独女のたわごとvol.45】ガマンしないで声をあげて!男女平等を扱った『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のように
その後、映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を見て思ったんです。あのとき、発言すればよかったって。なんでガマンしてしまったんだろうって。
そう、この『バトル~』は1973年に全世界で9000万人を釘付けにしたテニスの試合、女子テニスの世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオンのボビー・リッグスの性差を超えた戦いを描いた映画ですが、その背景には男女平等を訴えた女性たちの戦いも描かれているんです。
1970年代は男女平等を求める運動があちこちで起こっていた時代。テニス界で浮上した問題は、女子の優勝賞金が男子の8分の1であることでした。
その事実に抗議したのがビリー・ジーン・キング。彼女は仲間とともに女子テニス協会を立ち上げ、自分たちでスポンサーを見つけ、ボビー・リッグスとの戦いに挑み、スポーツ界はもちろん政治や社会、学校や家庭における男と女の関係を変えた。
でも、男女平等という言葉があるだけで根本的には40年以上経ったいまも変わっていないのでは…。だからこそ、いまこの時代にこの映画が作られたのかもしれません。
ビリー・ジーン・キングが立ち上がったように、疑問に思うことは考える、考えて声をあげることが必要なのだと、この映画から教えてもらいました。