2019年6月5日 16:00
ガイ・リッチー監督「私たちと同じ」親近感あふれるアラジンの魅力の秘密を語る
観客に、『うん、こいつは私たちと同じような人間だ』と親近感をもって思ってもらえるようにするためにも、少しつまずいたりしなければいけません」と語り、ジャンプひとつとっても、如才のない動きにならないよう細心の注意を払ったことを明かした。
アラジンは、舞台となるアグラバーの街で育ち、真っすぐで清い心を持つ青年。決して裕福とはいえない境遇にいながらも、お腹を空かせる子どもをみると、自分のパンすら分け与える慈愛の心を持つ。偶然街で出会ったアグラバーの王女ジャスミンに心を寄せながらも、男女の機微に疎い彼のアプローチは初々しくもどこか青くさい。そんな彼を見かねたランプの魔人ジーニーから、手取り足取り恋の手ほどきを受ける彼の姿は愛らしく、不器用ながらも懸命な姿についつい応援してしまうのだ。監督の言うアラジンの“鈍感さ”が、そう思わせるのだろう。
アラジンはジャスミンとの恋で「自分を見失ってしまうんだよ」
主人公のアラジンは、映画の“顔”でありながら、決してスーパーヒーローではない。未来に不安を抱え、恋につまずき、右往左往しながら懸命に生きる。
そんな彼の人間味のあるキャラクターに我々は共感するのだ。アラジンを演じたメナ・マスードも、「彼はとても無私で、たいていは他者のために色々なことをするけれど、ジャスミンと会って恋に落ちてしまったことでちょっと自分を見失ってしまうんだよ(笑)」