くらし情報『鬼才・園子温&AKIRA “1+1=2”で作り上げた命の物語『ちゃんと伝える』』

鬼才・園子温&AKIRA “1+1=2”で作り上げた命の物語『ちゃんと伝える』

でも今回は、(父と息子)両方が死ぬ側の気持ちで生きている。僕は余命何年か分かんないけど、いつかみんな死ぬという意味でみんな余命を生きている、そういう各自の余命を考えさせる映画にしたかったです。

――その“余命”というテーマで、AKIRAさんは父を案じながら自らも余命を宣告されるという複雑な役・史郎を演じるのに、苦労もあったのでは…?2週間という短い準備期間の中で、どのように役作りをしていったのですか?

AKIRA:台本を読んだときにすごく素敵な脚本だなと思ったんですが、その次に実際にこういうご家族を持っている方やがんを患っている方たちに失礼のないように演じなきゃいけないと思いました。内面から史郎を感じていかなければこの役をやれないという感じで、良い意味でガッツリ自分を追い込みました。そしたら自然と見た目も3、4キロ落ちて、顔つきも変わっていきましたね。でも、撮影の合間にEXILEの仕事と往き来していたのですが、どっぷり役に染まっていましたので、逆に「EXILEを演じている」自分がいて、なんとも面白い新たな発見がありました。――悲しくなりがちな“死”ということを、切なくも穏やかに、そしてどこかおかしさを含んで描いているのが印象的でした。

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