2020年7月7日 16:00
『透明人間』誰も信じてくれない…孤立無援の主人公、本編映像入手
しかし、セシリアはそれでも「彼は死んでいない」と力強い眼差しでトムを見つめ返しており、エリザベス・モス演じるセシリアの行く末が気になるシーンとなっている。
「セシリアには自分の中にある強さを見つけてほしいと思った」とキャラクターに込めた思いを明かすのは、監督としてメガホンを取るだけでなく、脚本の執筆も手掛けたリー・ワネル。
映画冒頭では、エイドリアンによる精神的DVによってすでに心に大きな傷を負っているセシリア。だが、さらに追い打ちをかける出来事が次々と巻き起こっていくなかで、封じ込められていた感情が表出し、覚醒していく。「映画の脚本を書くときには、”主人公を木の上に追い込み、石を投げつけろ”という古いことわざを大事にしている。主人公を襲う逆境が多ければ多いほど、素晴らしい葛藤が生まれるからね。セシリアを不利な状況に追い込み、観客に”一体どうやって生き延びるんだ?”と思わせるくらいにね」と明かすワネル。
元恋人のトラウマを抱え、透明人間に命を狙われ、さらに周りにも信じてもらえないという状況に陥ったセシリアは、たったひとりでどのようにして立ち向かっていくのだろうか?
『透明人間』は7月10日(金)