2020年7月23日 18:00
『17歳のウィーン』主人公の青年から見た戦争の萌芽…本編映像到着
第2次世界大戦直前の時代を舞台にした本作。ライトナー監督は「政治的な闘争や混乱は、フランツの身近でもそういった出来事が起こるようになって初めて映像内に出てくる」と語る。
「それまでは、彼の目はまったく異なる物事を捕えるんだ。客観的にこの時代を見せるのでなく、フランツがどう世界を見たのかを撮ることが大事だと思っていた。それでこそ真実が見えてくるからね」と、“現実”に否応なく巻き込まれるフランツの姿から、彼らの生活に知らぬ間に迫る戦争の影を表現したことを明かす。
また、プロデューサーのヤコブ・ポポラトコは「現代のような政治的に不穏な時代と、この映画の主題は密接に関係している」と解説。「観客には、日々の暮らしの中にも、ひどい事態に至る小さな萌芽が根付いているということに気づいてほしい」と、本作に込められたメッセージを明かす。
次第に個人の生活が侵される様子が描かれているこの場面は、すぐそこに迫る戦争の影と、やがてタバコ店、そしてフランツに訪れる危機と決断へと繋がる重要なシーンとなっている。
『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』は7月24日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開予定。
(text:cinemacafe.net)
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