2020年8月19日 13:00
『君の名前で僕を呼んで』に感銘受けたグザヴィエ・ドラン、新作への影響とは?
グザヴィエ・ドランが原点回帰で描く、2人の青年の友情と恋心に焦点を当てた最新作『マティアス&マキシム』。ドランは本作でまっすぐなラブストーリーを初めて描くにあたり、『君の名前で僕を呼んで』に強い感銘を受けたことを明かしている。
恋と友情の狭間で揺れる幼なじみの青年、マティアスとマキシムを描いたドラン。1980年代の北イタリアを舞台に2人の青年が恋に落ちる『君の名前で僕を呼んで』を観た後、「しばらく動けないほどに感動した。そして僕自身の20代の頃を思い返した」と語る。
「ラブストーリーを描くことを強くインスパイアされた。過去に、ラブといっても自己愛や自己愛の喪失は描いたことがあったけど、二人の人間の、真っ向からの真のラブストーリーを描くのは今回が初めて。『君の名前で~』が僕にそうさせたんだ」と強く感銘を受けたことを明かしている。
エリオを演じたティモシー・シャラメとも交流のあるドランは、「『君の名前で~』を見た時、僕は君のことを知ってるような気がした」と、キャラクターと演者と観客の境界を超えてくるシャラメの演技を高く評価。シャラメもドランの大ファンであることを公言しており、互いにリスペクトしあっている関係性がうかがえる。