アヌシー映画祭グランプリ獲得『FUNAN フナン』日本公開決定
第42回アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得した、心揺さぶる家族の物語を描く映画『FUNAN フナン』の日本公開が決定。予告編とポスタービジュアルも到着した。
カンボジア、1975年4月。武装組織クメール・ルージュによるプノンペン制圧のニュースを境に、多くの住民が強制労働のため農村に送られる。一家で農村へ移動する道中、息子ソヴァンと離れ離れになってしまった母チョウ。農村での革命組織(オンカー)の監視による苛酷な労働や理不尽な扱いは、彼女と夫クンを、そして共に生活する家族を一人、また一人と追い詰めていく――。
「Netflix」との提携も発表された名門アニメーションスクール「ゴブラン・レコール・デュ・リマージュ」出身のドゥニ・ドーが監督&脚本を務めた本作。フランス生まれでカンボジアにルーツを持つドー監督が、自身の母親の体験を基に、クメール・ルージュの支配とカンボジアの人々の抵抗を描いた。
長編初監督作品ながら、「高畑勲監督の名作『火垂るの墓』に続く芸術大作」(Variety)、「アニメーションの可能性を広げた」(Indiewire)などと、世界中で高い評価を受けた本作は、エミール賞では脚本賞とサウンドデザイン賞を受賞している。