『ブータン 山の教室』秘境での最初の授業映す本編映像
黒板もない教室に戸惑いをみせる中、ウゲンが自己紹介し、続いて子どもたちが自己紹介をしていく。歌手になりたいペム・ザムは、大人びた歌詞の歌を披露し、一方、先生になりたいというサンゲは、「先生は未来に触れることができるからです」とまっすぐにその理由を述べ、ウゲンは複雑な表情を一瞬浮かべる様子も。実は、教師を辞めてオーストラリアに行き、歌手になることを夢見ていた…。
本作は、実際にルナナ村にある学校で撮影され、生徒役は全員村に住む子どもたちが演じている。学級委員として登場するペム・ザムについては監督が「ペム・ザムが出ているシーンすべてが一番印象的だった」とふり返っており、「彼女はどれほどの美しさ、無邪気さをこの映画にもたらしてくれたか」と大絶賛している。映像最後には、そんなペム・ザムと監督が初めて会った日に実際に監督に聞かせたという歌を歌うメイキング映像も収録されている。
また、本作をいち早く鑑賞した著名人から「子どもたちの好奇心に満ちた輝く瞳と、山の神々や大自然に捧げられるこの歌声が、気付かせてくれる。大切なことは遠くにあるのでは無いことに、近代的で便利な日々にあるのでは無いことに」