湯浅政明「シュールで独創的」SFアニメの金字塔『ファンタスティック・プラネット』デジタル上映へ
日本でも1985年の劇場初公開以来カルト的な人気を誇り、2020年12月に東京・渋谷で行われた1週間限定上映でも満席回が続出。作品誕生からまもなく半世紀を迎えるいまも新たなファンを獲得し続けている。
この公開を前に、アニメ「映像研には手を出すな!」が第24回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門を受賞、映画『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭のグランプリにあたるクリスタル賞を受賞するなど世界的に知られる湯浅監督は、「(ヒエロニムス・)ボスやシュルレアリスムにも通じる、並ぶもののない、シュールで独創的な世界。そこで起こる対立・闘争・変化の渦へ我々は投げ込まれる。人間も家族も社会も出てくるが、物質、特徴、習慣、精神世界もこことは大きく違う。簡単な答えはない。生き延びるには、ひたすら起こる出来事からそれを探り続けてゆくしかない。それは我々にも必要な力、想像力だ」とコメント。
また、イラストレーターや漫画家など、幅広く活躍しているみうらさんは、「その存在は当然、存じておりましたが、こんなに面白い作品だったとは!」と驚きを隠せず、「百聞は一見に如かず。あなたも『ファンタスティック・プラネット』を、この機会に是非、一度体験されてみては如何でしょう」