『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』監督、前作に込めた“家族”を描くテーマは健在
「“何か”の出現よりずっと前にも、そのコミュニティに厳しい時代は何度もあったはずだと考えてみるのは面白いと思ったんだ。そういう時期があったのはピッツバーグの製鋼工場で働いていた祖父や父を見ても明らかだった。だから彼らや、彼らのコミュニティについて聞いた話へのちょっとしたオマージュも入っている」と監督。
さらに、今回も自身の子どもと重ね合わせて、親にとって何より大きいであろう“成長”に焦点を当てたと語る。「ずっと頭にあったのは、親が子どもにする約束のことだ。自分のそばにいる限り安全だと親は子どもに約束する。でも残念ながら、いつかその約束を破るときが来るのは避けられない。いつか子どもは自力で世の中に出て行かなければならない。
成長とはまさにそういうものであり、考えてみたい中心的なテーマだった」と明かした。
最新作のアボット家は、前作でエヴリンが産んだ赤ん坊を抱えながら、危険に溢れた外の世界に足を踏み出していく。クラシンスキー監督の言葉にある通り、前作からさらに絶体絶命度がアップした本作で、2人の子どもリーガンとマーカスの成長は大きな鍵となりそうだ。『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は6月18日(金)