ファッション小噺vol.122 ブルーがとってもキュート『(500)日のサマー』
ワンピースを着ているときは、たいてい色は薄いブルー。コピー室での初めてのキスは、コットンとレースが爽やかな水色のワンピース姿だし、IKEAデートでは、紗の夏着物を思わせる涼しげなシースルーのサマードレス。知人の結婚式ではレトロな60年代風シルエットが優しいペイルブルーのオーガンジードレス。ホームパーティでは、大きな青い花柄が印象的なホルターネックのコットンワンピース。サマーという名前に相応しく、彼女のファッションはまさに涼やかな夏色なのです。
“季節に合った色のアイテムをワンシーズン身につけ続ける”というテーマを持って、ファッションを楽しむのも面白いかもと思ったのは映画を観終わったとき。リボンやアクセサリーなども含めれば、できそうな気がしてきませんか?
さて、サマーのファッションの可愛さは、色のこだわりだけでありません。いずれも、シルエットやディテール、素材などにクラシカルな味わいがあって、慎ましい。
なぜ懐かしく感じるのかなと思っていたら、子供の頃、母が同じようなテイストの服を着せてくれていたからでした。サマーの好むアイテムには、セクシーさよりもむしろ少女っぽさが漂っています。パフスリーブや、リボンやレース。