ジム・ジャームッシュ監督特集、新ビジュアルを『パターソン』大島依提亜が制作
35年の時を経て蘇らせた大島氏から、今回のデザインにあたっての思いとジャームッシュへの愛溢れるメッセージが到着した。
大島依提亜氏コメント
思い返せば、映画沼にどっぷり浸かるきっかけ(その作品に衝撃を受けて一時は監督を志していたほど)となった敬愛するジム・ジャームッシュ。
今回、幸運にもその作品が一堂に会する祭典に携わることになり、本来ならばビジュアルを一つ作れば良いところ、せっかくなので、12作品それぞれを新たにデザインしたいと自ら提言してしまった(墓穴)。
こうして、個々の作品を改めて見つめ直してみれば、脱獄もの、西部劇、殺陣、ヴァンパイア奇譚、ゾンビホラー…といった、ジャームッシュ作品の中に色々なジャンル映画が内包されていて、このレトロスペクティブを通して、映画自体を包括できるような多様性がある(なのでとてもお得)。
それでいて、“ジャームッシュ映画”という他ない、一つのジャンルとしてのオリジナリティが全作品を貫いているのがまたすごい。かつての自分がそうであったように、その後の人生を大きく左右してしまうほどのガツンとしたジャームッシュ作品との遭遇をぜひ若い人に。
なお、チラシは各劇場で上映するタイトルのみを設置予定となっている。