2021年6月25日 09:00
“ラップ”ミュージカルが斬新!ブロードウェイでも絶賛された『イン・ザ・ハイツ』本編映像
ホラ吹き男。お前のウソはピノキオ」と応酬。そこに割って入るのはペインターのピート(ノア・カターラ)だ。
しかし「やめろ。下手なラップ。“よう”しか言えねえ?」とすぐに一蹴され撃沈。3人のラップバトルのような舌戦はさらに白熱していく――。
本作はサルサやメレンゲ、R&Bやポップなど様々な音楽で彩られているが、中でもこのシーンに見られるようなラップミュージックは“ミュージカル映画”の従来のイメージとのギャップもあり新鮮に映る。
本作の原作ミュージカル初演当時も、クラシックやポップが主流だったブロードウェイに本格的にラップを持ち込んだことが大きなインパクトを与えた。原作者であり、作詞・作曲を務めたリン=マニュエル・ミランダは、この斬新なミュージカルを作った時の心境を、「僕は昔からミュージカルが大好きなのですが、既存のミュージカルには、自分の居場所がないと感じていたんです。だから、大好きな『RENT/レント』のジョナサン・ラーソンが友達の話を作品の題材にしたように、僕も『イン・ザ・ハイツ』を独自に書き始めました。僕が舞台にふさわしいと感じた、大好きなラテン音楽やヒップホップを取り込んだ作品をね」