フランス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠、89歳で大往生
素晴らしい文言だと思う。『ずっとあなたのことが好き』と書いたら、彼は『ありがとう』と書いてくれたわ」と語った。
同じく『海辺のポーリーヌ』に出演し、いまやいぶし銀の名優となったパスカル・グレゴリーは「精神的な父親のような存在だった。何よりもまず、自由な人だった。彼にしか成し得ないユニークな映画作りの冒険をした人だ」とコメント。
80歳を超えても果敢に映画作りに取り組み、誰も見たことのないような独自な世界観を作り続けたロメール。昨年日本公開された2007年製作の『我が至上の愛〜アストレとセラドン〜』が最後の長編作品となった。
(text:Yuki Tominaga)
写真は『我が至上の愛〜アストレとセラドン〜』製作時のもの。
© Everett Collection/AFLO
■関連作品:
我が至上の愛〜アストレとセラドン〜 2009年1月17日より銀座テアトルシネマほか全国にて順次公開
© Rezo Productions / C.E.R.
■関連記事:
ファッション小噺vol.99ローマ時代の官能ファッションを『我が至上の愛』で
映画『愛を耕すひと』主演マッツ・ミケルセンが荒野開拓に挑む、孤独を抱えた者に芽生える“愛の軌跡”