2021年9月2日 12:25
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督「リメイクとしてうまくいった」『CUBE』舞台裏を公開
自分が観客の立場になればなるほど、映画そのものよりもキャラクターと一緒にその場所に自分がいるとより感じることができる。日本版の『CUBE』はこの点が上手くいっていると思う」「ストーリーの転換は興味深かった。とても良かったね」と大絶賛した。
監督のコメントと併せて、撮影現場レポートを公開。昨年の10月にクランクインした本作。撮影にあたり、4.5メートル四方6面体の四角い箱で、荘厳で圧倒的な存在感を放つセットを完成させた。
オリジナルでは、予算の都合上1つしか部屋が作られず、成し得なかったあらゆる角度からの撮影とCUBE間の一連での移動撮影を実現させるため、本作では四角い6面体の部屋が2つ隣り合わせとなっているものと、その上に半分の部屋、移動できる壁面を作成。また、CUBE内のトラップ構築は、清水康彦監督と演出部が練り上げた数々の案に加え、ナタリ監督からもアイディアをもらい、独創的なトラップが作り上げられている。
本作は、膨大なカット数の撮影が行われ、この助けになったのは、事前に作成した絵コンテと演出部発案の大量の立方体で作られたミニチュア模型と撮り順表だったという。詳細に書かれた資料が毎日配られ、ミニチュア模型と照らし合わせながら検証することで、順調に撮影を進めることができたのだそう。