2021年9月14日 17:15
佐藤健「自分の大切な人を護れる社会であって欲しい」瀬々敬久監督と石巻凱旋
今回、監督が水にこだわって演出されてるなと感じていたのですが、今回ラストシーンで、芝居の上で初めての感覚があって、“海を見る”感覚が変わったというか。ここは非常に複雑な気持ちで撮影させて頂いたのですが、映画としても意味のあるシーンになっているんじゃないかなと思います」と明かす。
また、宮城での撮影に「非常に助けられた」と語る佐藤さん。「東京で撮影しても絶対に撮れない景色が撮れますし、芝居をする上でも実際に震災のあったその場所に身を置くことで、感じることがありますし、そういった空気というものが映画には映るんですよね。そういった空気感に身を任せながら撮影できたのは、芝居をする上で助けられました」とコメント。
そして舞台挨拶最後には、「この映画に描かれていることが全てだとは思いませんし、きっと観る角度から、観る目線によって、その数だけ正義があって、その数だけ真実があるんだと思います。ただ、自分の大切な人を護れる社会であって欲しいし、そういった社会を作るために、一人一人が声をあげるんだとか、どうやって生きていくんだと考えることが重要なんじゃないかと思いますし、そんな願いをこめて作られた作品です。