山田洋次、ベルリン入りに「よくぞ選んでくれた!」 浅草寺で『おとうと』大ヒット祈願
MCから観客に「生の吉永さんはどうですか?」と促されると、会場のあちこちから「きれーい!」という歓声が沸いた。鶴瓶さんとの共演をふり返り、「『おとうと』に出演してから、『あのおくり方で良かっただろうか?』と、既に亡くなった父と母のことや、妹のことをよく考えるようになりました。ただ、映画のような弟が本当にいたら大変だとは思います(笑)」と話す吉永さんだが、これに当の鶴瓶さんは「役柄ですから!」と抗議し、会場を沸かせた。
そんな鶴瓶さんは、吉永さんとの共演について「こんなに幸せなことないですよ!」と大満足の様子。さらに、「映画ではどうしようもない落ち着きのない弟役でしたが、本当は私と吉永さんが正反対だったので、今後『本当の吉永さんはこういう人だ』と世間に知らしめたいと思ってます(笑)」と親しい仲ならではの冗談を飛ばした。
ところで、ベルリン映画祭のクロージングに日本映画が選ばれるのは初の快挙だが、山田監督は、「よくぞ選んでくれたという気持ちです。ベルリンの市民のみなさんが映画をどう捉えてくれるか楽しみです」とコメント。吉永さんも「温かい拍手をいただけるのではないかと思ってます」と現地入りに向けて期待に胸膨らませた。