2022年1月13日 19:00
「アイデンティティの探求」ヘンリー・ゴールディングが役と向き合う『MONSOON』
両親の遺灰を埋葬するため、30年ぶり故郷を訪れ自身のアイデンティティを探す旅へと向かう映画『MONSOON/モンスーン』。この度、『クレイジー・リッチ!』や『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』で知られる、主人公・キットを演じたヘンリー・ゴールディングが本作への想いを語るインタビュー映像が到着した。
ベトナム戦争後の混乱を逃れ、家族で“ボート難民”として渡英したキットは、久しぶりに訪れた故郷に馴染むことができず孤独を抱えながら街を彷徨う。そんなキットを演じるにあたっての準備に、ヘンリーは「個人的な感情やアイデンティティの探求が含まれていた」と明かす。
ヘンリー自身もマレーシアとイギリスの2つのルーツを持ち、どちらの国にいても落ち着くことはなく、常に外国人扱いをされるマレーシアと、周りと同じには見えないイギリスとの間で苦悩を抱えていたという。それゆえにキットが抱えるアイデンティティの葛藤は「非常に身近なもの」だったという。
本作では、感情を押し殺し、平静を装って何事もなかったように過すことに慣れてしまった人々が“何かを乗り越えるための一番手っ取り早い方法”が、キットの旅を通して描かれていく。