2022年1月26日 16:00
ウェス作品初参加ベニチオ・デル・トロ、レア・セドゥ演じる看守に愛を告白!?『フレンチ・ディスパッチ』本編映像
まるでフランスの名画を観ているかのような、切なく、それでいて甘いモーゼスの愛のアプローチと、素っ気ないシモーヌのやりとりが印象的なワンシーンとなっている。
“フランス映画”がテーマの一つとなっている本作は、劇中の舞台もフランスの架空の街。もちろん、劇中に登場するキャラクターもフランス映画に影響を受けているようで、なかでもデル・トロが演じたモーゼスは、フランスを代表する映画監督ジャン・ルノワールの作品がヒントになったそう。デル・トロは「監督は『素晴らしき放浪者』の話をしていました。1930年代の映画で、永遠の名優ミシェル・シモンが放浪者役を演じています。大昔に観たのですが、素晴らしい映画でした。今回、何度も観なおして、監督の求める役のイメージがつかめました」と役作りを語っている。
そんな映画の演出に関するエピソードがあがる一方、モーゼスが登場する第1話「確固たる名作」では、静止した登場人物たちをカメラが横からスライドしながらワンカットで撮影する演出も多用されている。
実はこの“一時停止”は後から編集したわけではなく、実際にキャストたちに“だるまさんがころんだ”のように動きをストップをさせていたそう。