2022年1月29日 13:00
ノマド生活を送るタイ少数民族を世界初撮影『森のムラブリ』特報解禁
伊藤氏はラオスで狩猟採集を続けるグループへの接触を試み、カメラは世界で初めて、ムラブリ族の謎めいた生活を撮影することに成功。
ムラブリ族は言語学的に3種に分けられることが判明し、お互い伝聞でしか聞いたことのないタイの別のムラブリ族同士が初めて会う機会を創出する。また、いまは村に住んでいるタイのムラブリ族の1人に、以前の森の生活を再現してもらうなど、消滅の危機にある貴重な姿をカメラに収めている。
インドシナ半島の密林におけるサステナブルで、政府からも自由な生き方を送る少数民族。本作の出演・現地コーディネーター・字幕翻訳の言語学者である伊藤氏からもコメントが到着している。
出演・現地コーディネーター・字幕翻訳・伊藤雄馬コメント
「『黄色い葉の精霊』を研究してるって、それ、本当にいるのかい?」
現代でも伝説的な存在である黄色い葉の精霊、ムラブリ。
その名前の由来である森での遊動生活については、100余年の間、民族誌のみの語るところだったが、今後はこの映画が語り部の役を担うだろう。
確認されている全ての方言を網羅する本映像は、「ムラブリ語の響きが美しいから」という非学術的な動機で研究を始めた私をして、学術的価値の高さを指摘せざるを得ない。