2022年2月24日 17:00
【インタビュー】「ボブがなぜ僕を選んでくれたのか、毎日考えている」『ボブという名の猫』原作者が語る思い出
猫と人間がそこまで絆を築けるわけがない、そう考える人もいるかもしれない。だが、ボブとの出会いは間違いなくジェームズの人生をガラリと変えてしまった。彼はいまや世界的なベストセラー作家であり、慈善活動家だ。「ビッグイシューのための資金集めに関わったり、イズリントン・グリーンにボブの銅像を建てるため(みんなが忘れないようにしたくて)、その資金集めもしました」と言う彼は、「音楽活動のほか、ドキュメンタリーを作りたい」と意欲的だ。
「世界の様々な土地へ行って、その土地のホームレスがどのように扱われているのか、ホームレスから話を聞きたいと思っています。英国ひとつとってもその町がホームレスとどう向き合っているか、町によって全く違うんです。東京へ行った時もその向き合い方が違って、例えば公園に泊まっても、朝、一般の人が来る前に公園から姿を消すのを見て胸を痛めたのを覚えています」とジェームズ。
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』
「こういうドキュメンタリーをシリーズで作ることができれば、何かきっと学びがあるんじゃないかと思います。ホームレスの方、社会に関わる方、彼らの介護や福祉をする方、あるいはホームレスを見ないふりをするのか。