くらし情報『街に溶け込み、自由に駆け回る犬たち『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像』

2022年3月16日 19:00

街に溶け込み、自由に駆け回る犬たち『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像

そして、車道の路肩でたたずむゼイティンと、その視線の先にある、多くの車が行き交う橋とイスタンブールの街並み。人々の間近に暮らす犬たちは何を考え、何を見つめているのか…?抒情的な映像に引き込まれるプロローグだ。

街に溶け込み、自由に駆け回る犬たち『ストレイ 犬が見た世界』本編冒頭映像

トルコでは2004年から「動物保護法」が施行され、自治体は、路上で生きる犬や猫に必要な治療や避妊・去勢手術、ワクチン接種を施し、元いた路上に戻すという保護を義務付けられている。さら2021年7月には「動物の権利法(Animal Rights Law)」が可決され、動物たちは「生きている存在」として「権利」を持つようになり、犬猫への虐待は犯罪として扱われる。

「トルコ当局は1909年から野犬の駆除に乗り出しイスタンブールで大量殺害を招いた。抗議の声が広がった結果、現在のトルコは野犬の安楽死や捕獲を違法とする希少な国となった」という本編内のテロップからも分かるように、トルコは動物保護に熱心な国。本作でも、イスタンブールが犬たちに優しい特別な街であることが描かれており、2016年に公開された『猫が教えてくれたこと』の犬版とも言える内容になっている。ペットではない、外で生きる犬たちを尊重し共存する寛容なコミュニティの在り方が、この映画から見えてくるはずだ。

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