シネマカフェ的海外ドラマvol.143 もうすぐ新学期!オススメ学園ドラマ第2回
そのほか、ローリング・ストーンズ、ポリス、シンディ・ローパーからビヨンセ、リアーナ、カニエ・ウェストまで、ありとあらゆる楽曲が「Glee」ならではのアレンジでカバーされ、ウキウキ気分にさせてくれます。
さらに2つ目は、どこかブラックでエッジのきいた作風であること。スター願望むき出しのいじめられっ子、レイチェルやおしゃれに敏感なゲイの男子生徒・カートといったグリー部員たちはもちろん、彼らの奮闘を見守る(もしくは邪魔する)教師たちも全員強烈な個性の持ち主。と言えば聞こえはいいのですが、要は少々とぼけたヘンテコキャラたちが集まっているというわけです。実は、「Glee」を手掛けているのは、エグさ満点の過激描写で美容整形の世界に迫った「NIP/TUCK」のクリエイター、ライアン・マーフィー。もちろん、「Glee」に「NIP/TUCK」のような過度のエグさはなく、むしろ後味すっきりの爽快感さえあるのですが、スパイシーなブラックユーモアは「NIP/TUCK」の中にも見られたものです。ちなみに、先頃のゴールデン・グローブ賞で「Glee」の作品賞受賞が発表された次の瞬間、ライアン・マーフィーは授賞式に参加していたニコール・キッドマンから祝福のキスを受けていました。