2022年4月5日 21:15
濱口竜介監督、授賞式前日ディナーでスピルバーグ監督と同じテーブルに「なんでこんなところに…」
現地でも『美しい映画だった』と言っていただきました。この魂の救済の映画が国や言語の壁を越えて人々の心に大きく響いたことを実感しました」と喜びを噛みしめ、「アカデミー賞の場に行くまでは緊張するだろうと思っていたけれど、意外に緊張しなくて今日の方が緊張しています」とジョークを飛ばす場面も。
そして、授賞式前日には、敬愛する映画監督であり俳優のジョン・カサヴェテスのお墓参りに行ったそうで「その時に自分の中でも驚くくらいに心が動いた。かつて濱口監督も観ていたジョン・カサヴェテス監督の特集上映から約20年の時を経てロスに降り立ち、カサヴェテス監督のお墓に行き…。“明日アカデミー賞に出るんだ”と感じ入るものがありました」としみじみ。
濱口組の撮影をふり返り、「丁寧に時間をかける現場だった」と表現した西島さんは「今回の演技は説明を排除した演技で、観客の皆さんとの共同作業で作り上げるような演技でした。自分の信じる演技を見つめ直し、勇気を出してやろうと演じた記憶があります。その演技を各国の皆さんに見てもらえたことは希望であり、素晴らしいこと」と回想。
その結果「自分の信じる演技をやるしかない」という結論に達したという。