2022年4月17日 14:00
『コーダ あいのうた』シアン・ヘダー監督、セクハラ問題にも言及 ハリウッドは「変わってきている」
アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3冠に輝いた『コーダあいのうた』で脚本・監督を手掛けたシアン・ヘダーのインタビューがシネマカフェに到着。受賞後のリアルな心境や、共に作品賞にノミネートされた『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督への熱烈ラブコール、そして、日本はもとよりハリウッドでも続々と表面化するパワハラ、セクハラ問題についても語ってくれた。
2021年4月、サンダンス映画祭で上映されるや世界のバイヤーがその配給権に殺到、史上最高額の26億円でアップル社が落札し世界を驚かせたかと思えば、3冠に輝いたアカデミー賞でもその名が挙がるたびにASL(アメリカ手話)での拍手(手のひらをひらひらとさせる)が会場を包み、世界中を温かな気持ちで満たした本作。
授賞式で作品名が呼ばれたときは「夢を見ているようでした」とへダー監督はふり返る。「受賞後に映像に映る自分の顔を見たのですが、目が見開かれて、夫を見て、実際に『コーダ あいのうた』と呼ばれたことが『信じられない!』という顔をしていました」と笑う。
アカデミー賞授賞式の数週間前から、急激に受賞への注目度が上がっていた本作。「実際、受賞の可能性に対しての話題がたくさん出ていましたが、それが実現するとは思えなくて」