末期がん闘病で余命わずかと宣告されたデニス・ホッパー、念願のハリウッド殿堂入り
と半生をふり返り、「私は全てをハリウッドから学びました。ここは私のホームであり、学校でもあった。みなさんを愛しています。ただ、ありがとうと言いたい。(殿堂入りは)私にとって本当に大きな意味のあることです。みなさん、本当にありがとう」と心から感謝の言葉を述べた。
闘病の結果、体重が100ポンド(約45キロ)を切ったというホッパーは弱々しい姿だったが、45分間のセレモニーの間は自力で歩き、過去の結婚でもうけた子供たちや孫や友人に囲まれ、幸せそうな笑顔を絶やさなかった。ちなみに額と右手に包帯が巻かれていたが、これは彼の前に飛び出してきたパパラッチとぶつかって転倒したため。
「顔から倒れ込んだんだ。手には眼鏡を持っていたし、大変なことになっちゃったよ」と本人は苦笑いしながら語っていた。両親は離婚係争中でも、7歳の娘は大好きなパパに抱きついて記念撮影。ハリウッドの悪童で鳴らした老優が愛娘を見つめる瞳は、優しく澄んでいた。
(text:Yuki Tominaga)
© REUTERS/AFLO
■関連作品:
エレジー 2009年1月24日よりシャンテ シネ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開
© 2008 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC. All Rights Reserved.
■関連記事:
ペネロペ・クルスを新たな高みに導いた『エレジー』 イサベル・コイシェが描く恐怖
年齢差30歳の男女が織り成す愛の傑作『エレジー』試写会に15組30名様をご招待
映画賞レースもいよいよスタート!インディーズ映画のゴッサム映画賞授賞式が開催
【TIFFレポート31】ペネロペの一押しで傑作ラブストーリーを映画化『エレジー』
生きるためナチスの密告者になった女性描く『ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女』2月公開