2022年8月28日 13:15
阿部サダヲ「あまり演じたことがない」“純粋な目”をした“おみおくり係”に『アイ・アム まきもと』
ヴェネチア国際映画祭4冠の映画『おみおくりの作法』(15)を原作に、ドラマ「ゆとりですがなにか」「初恋の悪魔」の水田伸生監督が手掛けた『アイ・アム まきもと』。主演は映画『死刑にいたる病』では24人の命を奪った連続殺人鬼を演じ、 狂気溢れる怪演が印象的だった阿部サダヲ。本作ではまるで真逆の心優しき男・牧本を演じている。
阿部さんが演じる牧本は小さな市役所の「おみおくり係」に勤め、空気が読めず、人の話を聞かない…。しかし、孤独に亡くなった人を独自のルールに従い、おみおくりしていく中で、少々煙たがられながらも出会った人々の心に変化をもたらしていく不思議なキャラクター。
『死刑にいたる病』の殺人鬼から本作へと、全くの別人格へ変化を遂げた阿部さんは、「牧本のようなタイプの役は、あまり演じたことがないんですよね。いろんな役をやりたいという欲があるので、全く違う役を演じられて嬉しいです」と語り、「牧本が関わる人々は面白い、濃い人が多いので、僕は淡々と、やりすぎないほうがいいと思い、あえて作り込むことはしませんでした」と役へのアプローチを明かす。
阿部さんを取り囲む豪華キャストも、阿部さんの魅力に虜になっていたようで、「阿部さんのミステリアスな雰囲気が牧本にぴったりだと思いました。