2022年10月31日 18:15
ニコラス・ホルト「仮面が目の前ではがされていく」『ザ・メニュー』料理オタクを怪演
や、『ロード・オブ・ザ・リング』の原作者J・R・R・トールキンの前半生を描いた『トールキン 旅のはじまり』(19)で主演を務め、繊細な演技も好評を得た。
そんなホルトが本作で演じるのは、料理に関して異常なまでの探求心を持つ料理オタクのタイラー。念願だった孤島のレストラン「ホーソン」にマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)とともにカップル客として訪れ、高級料理のことなら何でも知っていると自分の知識をひけらかす偏執的な料理好き。その行き過ぎた料理愛は、料理の撮影を禁じるホーソンの規則を破ってスマホで撮り続けるなど目に余る行為も。
そんなタイラーという役柄についてホルトは「ホーソンに来ることができたことを大いに楽しんでいるという点では、憎めないキャラクターです。しかし、実は深刻な心の問題を抱えています」と語る。さらに「この映画では物語の展開とともに、仮面が目の前ではがされていきます。タイラーも自分というものを錯覚しているのです」と、物語が進むにつれてタイラーの素性が次第に明かされていくとも語る。
また、タイラーと同じくレストランに招待された客たちについて「この映画の登場人物の大半は、いろんな意味で、嫌味な人々ですが、同時に気にもなる存在ですし、不思議なことに、応援すらしたくなるのです」