2022年11月2日 13:00
猫たちの幸せはどこに? 250匹の引越し大作戦が始まる『猫たちのアパートメント』予告編
猫を人間の対等なパートナーとして位置づけることで、都市の生態系、アニマルライツ、環境などへの様々な考え方に目を向けさせる作品となっている。
20代の女性5人の友情、夢や恋、挫折、拾った子猫との関係をみずみずしく描き、韓国の女性監督や女性を主人公にした作品が注目を集めるきっかけになった、記念碑的傑作『子猫をお願い』(2001年)でデビューしたチョン・ジェウン監督。<トゥンチョン猫の会>のメンバーも「『子猫をお願い』は私たちの世代では知らない人がいないほど有名な映画で、その監督にぜひこの団地と猫を記録して欲しいという思いがあった」と語る。フィクションとノンフィクションを自在に手掛け、独自の作品歴を築き上げたチョン監督は、「<猫>は私たちの社会の変化を示す物差しです。だからこそ、ますます興味が湧いてくるんです」とコメント。巨大団地の解体を背景に、2年半に及ぶ撮影を通じ、自由気ままに団地を闊歩する個性豊かな猫たちの姿を、地面スレスレに構えた猫目線のカメラで活き活きと描き出す。
予告編と併せて解禁されたポスタービジュアルでは、本作の主人公的な黒猫、カミを中心に、団地に暮らす個性豊かな猫たちの、時には愛くるしく、時には寂しげな表情が印象に残る一枚となっている。