「クィア映画としても、日本映画史上まれにみる傑作」ドリアン・ロロブリジーダが称賛『エゴイスト』
僕の作品はこの台本だけでは伝わらないんだ』と一生懸命説得してくださったんです」と明かしてみせると、「この映画を観て、皆さんの表情を観ていると、本当にあの時、監督を信じて良かったなと思います。こんな作品が出来上がるとは思いませんでした。ありがとうございます」と松永監督に謝辞を述べ、頭を下げる姿に、会場からは大きな拍手がわき起こった。
そんな鈴木さんは瞳に涙を浮かべ、さらに言葉を絞り出すように「この作品を生んだのは高山真さんという方で。その方がいなかったら、今日ここで皆さんにお会いすることはありませんでした。残念ながらこの映画の最終決定を聞くこともなくお亡くなりになってしまったのですが、ひとりの人間が遺したものが、いかにいろんな人に影響を与えるのか。人生って突然終わることもあるけど、ひとりの人間が世の中に与える影響ってすごいなと、今日あらためて思っています」とコメント。
さらに「高山さんはあまり天国という言葉は信じていないと思うんですが、それでも今日は天国の高山さんに感謝したいと思います」と呼びかけ。
高山さんを生前からよく知るドリアンも、その鈴木さんの言葉に思わず涙ぐんでいた。
そして宮沢さんが「1年半ほど前に撮影して。