2023年7月20日 14:30
『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』映画オマージュ解説&『パルプ・フィクション』再上映決定
『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』より、タランティーノ監督が敬愛する映画にオマージュを捧げたシーンについて、元ネタ解説が到着。さらに『パルプ・フィクション』再上映が決定した。
クエンティン・タランティーノは映画監督になる前、ロサンゼルス南部のマンハッタンビーチにあったレンタルビデオ店「ビデオアーカイブス」で働きながら浴びるように映画を観て、映画マニアの同僚やお客たちと映画について熱く語り合ってきた生粋の映画オタクだ。そんなタランティーノの映画には度々、彼が愛した古今東西の映画へのオマージュが捧げられているという。
まず、デビュー作『レザボア・ドッグス』では、チョウ・ユンファ主演の香港ノワール『友は風の彼方に』の影響を強く受けており、潜入捜査官と強盗団との友情というストーリーから、クライマックスの三つ巴で拳銃を突きつけ合うシチュエーションまで、そのまま再現されている。
2作目『パルプ・フィクション』では、ジョン・トラヴォルタとユマ・サーマンの有名なダンスシーンが、トラヴォルタ主演のディスコ映画『サタデー・ナイト・フィーバー』をベースに、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』のダンスシーンの撮り方、振付、女性の髪型や服装にいたるまでそっくりと模倣されている。