2024年2月20日 17:00
12歳・ソウルから36歳・N.Y.まで…『パスト ライブス/再会』時と場所を超えて再会を果たす2人の場面写真
喜びと共に、緊張も垣間見える、再会の瞬間を捉えたシーンとなっている。
本作の中では、12歳・24歳・36歳と、互いの場所で、互いの人生を歩み、そして12年ごとに再会を果たす2人が描かれており、セリーヌ・ソン監督は、「時間というものが、それぞれの人にどのように捉えられているのかを描きたかった」と、時間がこの作品のテーマのひとつでもあることを明かす。
「私は、本当の人生を見ているようにこの映画を描きたかったのです。時に、12年があっという間に過ぎたかと思えば、そこに2分しか立っていなかったのに、永遠かのように感じることがあると思います。多くの人にとって、時間と場所というのはいつでも謎であり、よく分からないまま通過してしまっていると思うのです。でもここではそれが明確に分かるように描きたかった。時間と場所が、時にいかにぶつかり合い、いかに人生に重くのしかかってくるのか」と監督。
そのために、長い人生を通して、そしてそれを辿ることが重要であり、2人の主人公の3つの時代、2つの大陸を舞台に描くことで「時間の経過と、場所を、ビジュアル的にも明確に表現できると思った」という。
ラブストーリーであるとともに2人の再会の物語に留まらず、2人の人生を通して誰もが日々向き合い、“ふり返る時間”をも描く本作。