くらし情報『杏主演の映画『かくしごと』監督・関根光才が託した思い「傷が癒える人がいるかもしれない」』

2024年4月14日 16:00

杏主演の映画『かくしごと』監督・関根光才が託した思い「傷が癒える人がいるかもしれない」

と監督は言う。

「過酷な状況にある人を助けたい気持ちはあるものの、社会に生きている一個人として、それが罪に問われるような事となるとなかなかできないよね、となる。けれど映画の中でその気持ちが伝えられたり、助けられたりするかもしれない可能性が提示されたら、傷が癒える人がいるかもしれないというところに魅力を感じました」と本作に込めた思いを口にする。
杏主演の映画『かくしごと』監督・関根光才が託した思い「傷が癒える人がいるかもしれない」

虐待や老人介護について、個人的に気になっていることとして向き合ってみたかったという関根監督は、本作の脚本も手掛けた。幾度も改稿が重ねられた脚本で、原作から大きく変更となったのはラストシーンだ。

「原作を読んだ時から、自分の中で映画はここで終わりたいという気持ちがはっきりしていました。映画を観た後、文章に触れる人がある種の安らぎというか、ほっとして終われる後日談にしたいと思ったんです」と明かす。

また、映画化にあたり、関根監督のアイディアで「嘘」から『かくしごと』というタイトルに変更されている。
関根監督は「映画で『嘘』というタイトルだと、お客さんにとって嘘という前提が刷り込まれ、誰が嘘をついたのかという視点で観てしまうと思ったので、タイトルを変えました」

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