くらし情報『「人が信じていることに、疑問を投げかける」『ありふれた教室』監督がコメント』

2024年5月13日 16:30

「人が信じていることに、疑問を投げかける」『ありふれた教室』監督がコメント

それはしばらくの間続きました。犯人を知らない人はいませんでしたが、誰も何も言いませんでした。チクリ屋にはなりたくなかったから。でもある日の出来事は、今でもはっきりと覚えています。私たちが物理の授業に出席していると、3人の教員が入ってき てこう言いました。『女子は廊下に出なさい。男子は全員、机の上に財布を出しなさい』と」とふり返る。

「人が信じていることに、疑問を投げかける」『ありふれた教室』監督がコメント
イルケル・チャタク監督
「私は、ヨハネス(・ドゥンカ ー/本作の共同脚本)と一緒に休暇を過ごしている時に、ふとその出来事を思い出したのです。
そして彼に、実家の清掃係の女性が、盗みを働いてバレた事件について話しました。するとヨハネスは、数学教師として働いている彼の妹の話をしてくれたのです。彼女の学校では、職員室で物が盗まれる事件があったと。この会話をきっかけに学校時代の話になり、面白い物語になると思ったのです」と、実体験を織り交ぜた経緯を語った。

「人が信じていることに、疑問を投げかける」『ありふれた教室』監督がコメント

さらに、どんなことに気にかけたのか特に焦点をあてたことについて、「この物語は制度、つまり社会の鏡についての作品です。それを表現するのに、学校は絶好の舞台なのです。なぜなら、私たちの社会の縮図であり、ひな型みたいなものだからです。

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