濱口竜介監督の映画論を活字化「他なる映画と」全2冊が刊行
『悪は存在しない』『ドライブ・マイ・カー』の映画監督・濱口竜介の著書「他なる映画と」(全2冊)が7月3日(水)より、全国の書店にて発売される。
村上春樹原作『ドライブ・マイ・カー』で米国アカデミー賞国際長編映画賞に輝き、また、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアの世界三大映画祭を制覇した、いま世界がもっとも注目する映画監督のひとり、濱口竜介。
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濱口竜介監督
その濱口監督がこれまでに発表してきた映画論を2冊の書籍にまとめており、1巻目は「映画講座」篇、2巻目は「映画批評」篇となっている。
1巻目の「他なる映画と 1」は、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれた映画講座を収録。全て初活字化となる。
本書の半分を占める「他なる映画と」と題された全3回の連続講座では、映画史上の傑作・名作を取り上げながら、映画の画面はどのようにつくられ、そこで俳優たちはどのように演技し、監督はどのように演出してきたか、という映画の核心へと迫る。
そのほか、濱口監督にとって重要なテーマである「映画における偶然」を考察する講演や、小津安二郎監督『東京物語』と侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督『悲情城市』をめぐって、その細部における演出を分析していくレクチャーなども収録している。